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2017年8月24日 (木)

フツーに働けば、フツーに暮らせる賃金を!~最低賃金今すぐ時給1000円、1500円以上は当たり前~

7月25日、厚生労働省の最低賃金審議会目安小委員会は、「全国加重平均を時給25円引き上げ、848円とする」報告を出しました。大阪では8月3日、「26円引き上げ、時給額909円」の答申が採択されました。しかし、この引き上げ幅では、すべての労働者が人間らしい生活ができるための賃金の引上げには程遠いものです。

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最賃引上げを求めて意見書の提出と座り込み行動

 7月26日、大阪労連は「大阪府最低賃金1000円の早期実現を求める意見書」を提出し、生計費原則での最賃引上げを訴えました。大阪府歯科保険医協会、大阪生活と健康を守る会からも独自の意見書が提出され、歯科保険医協会からは貧困による、子どもの口腔崩壊の実態を告発しました。

 大阪地方最低賃金審査会総会が開かれた28日には、早朝宣伝と労働局前での座り込み行動を実施し、審議会総会では、堺労連が最低生計費調査に基づき「最低賃金を根本的にあげるべき」と意見陳述を行いました。

「最賃1000円、1500円」は高い?

 大阪は最低賃金883円です。1日8時間働いて月170時間として、月15万円ほどで、社会保険料や税金を引けば、月13万程度にしかなりません。最低賃金1000円でも月17万円、1500円でようやく月25万円程度になります。「今すぐ最賃1000円以上」の要求は当たり前の要求です。

堺労連で実施された「最低生計費調査」

 堺労連では600人の生活実態を調べ分析しました。20代単身者で月額約21万1343円、30代夫婦2人暮らしで月額32万1357円、30代夫婦と子ども1人で月額41万454円必要と言う結果になりました。アンケートによる20代単身者の普通のくらしは別表のとおりですが、この生活は贅沢でしょうか。

もし時給が1500円になったら、何したい?
エキタス(最低賃金1500円を求める団体)アンケートより

 最も多い回答は「病院に行きたい」「歯医者に行きたい」でした。また、「これまで自分がみじめで情けなくて出席できなかった同窓会に堂々と行ける」「3か月にいっぺん髪を切りたい」などささやかな願いばかりで、貧困と格差にあえぐ生活の実態が現れていました。

アンケートによる(20代単身者)普通のくらしの実態

居住 47000円のアパート
食事 朝食と夕食は自宅 昼はコンビニ弁当など 外食は月2回
休日 いつもは自宅、月に2回友達と遊びに行く
旅行 日帰りが年2回 一泊が年1回
衣服 スーツ2着 シャツ・ワイシャツ8枚
散髪 2000円で月1回 
新聞・車・お歳暮・お中元は無し、お年玉や贈り物は年4回 結婚式やお葬式 年1回

フツーに働けば、フツーに暮らせる賃金を!~最低賃金今すぐ時給1000円、1500円以上は当たり前~

【 大阪市労組 第468号-2017年8月24日号より 】

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