保育は「個人の尊厳」を守る仕事! ~第49回全国保育団体合同研究集会~
埼玉で開かれた第49回全国保育団体合同研究集会、市労組からは大人7人、こども3人が参加しました。
心に響いたオープニングフォーラム
オープニングは280名の保育者、保護者、子どもたちによる秩父音頭と秩父屋台囃子で、艶やかな浴衣と迫力ある太鼓が、秩父事件での民衆のたたかいとも重なり合い、とても印象的な舞台でした。
オープニングフォーラムでは保育士の働く環境の改善や幼稚園教育要領、保育所保育指針の改定についての報告があり、「保育は、さまざまな背景をもつ子どもたち一人ひとりに寄り添っている。憲法に保障された個人の尊厳を守るすごい仕事なんだ」という平松先生の言葉が心に響きました。
幼稚園児・保育園児に「日の丸・君が代」
二日目はそれぞれ分科会や講座に分かれ、私は講座「幼稚園教育要領・保育指針の改定をどうみるか」とシンポジウム「待ったなし! 待機児解消・保育士処遇改善を実現するために」に参加しました。
「保育指針改定をどうみるか」の講座では国旗・国歌に関する記述がなんの議論もせず加えられたことや「育ってほしい姿」を国が決め、子どもと関係のない事で保育を評価する危険性など、保育指針改定の問題点を学びました。
保育士の処遇改善のカギは、国の保育政策の抜本的な改善
シンポジウムでは保育士の非正規率が44%を超え、保育士の処遇の悪化が保育士不足に拍車をかけていること、背景に国の保育政策の長年のゆがみ、財政保障の不十分さがあることが指摘されました。
公定価格の見直しや国の保育士配置基準の見直しなど、制度の抜本的な改善が大切であり、現状を破っていく鍵はそこにある事が述べられていました。
制度改善の声を大きな世論にしていかなくてはならないと思いました。
来年の大阪開催に向けて、スタート!
いろいろ学ぶ事の多かった合研です。たくさんの仲間たちがよりよい保育、子どもたちの幸せを求めて頑張っている姿に励まされ、たくさんいた埼玉のスタッフの熱意にも勇気づけられました。
来年は大阪で合研が開かれます。市労組の組合員、そして大阪市の保育者、保護者にもたくさん参加してもらい、全国の仲間の熱意を肌で感じてほしいと思います。共に子どもの幸せを願って学び合い、子育てしやすい「大阪の街づくり」を考えるきっかけになればと思います。大阪開催に向けて、つながりを深め、学びあえるようなとりくみをすすめていきましょう!
保育は「個人の尊厳」を守る仕事! ~第49回全国保育団体合同研究集会~
【 大阪市労組 第468号-2017年8月24日号より 】
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