お産ができる病院がなくなる!入院している子どもの行き場がなくなる!
住之江、西成、住吉区を中心とした大阪市南部医療圏の中でかけがえのない役割を果たしてきた住吉市民病院が、廃院を待たずに、この3月から大幅に縮小され、入院も出産もできない病院になっています。
跡地には市大附属病院が誘致されることになっていますが、完成するのは6年も先のことです。しかも、吉村市長は、市立大学病院誘致は「保証はない」と述べています。
『ママの会』に不安の声が寄せられている
「住吉市民病院を守るママの会」が1月に発足しました。病院利用者や地域から、「家族の付き添いなしでも入院を受け入れてもらえるのか」「重症心身障がい児の行き場がなくなってしまう」「子どものアレルギーが強く、住吉市民病院がなくなれば転居も考えている」など不安の声が寄せられています。
行政の責任放棄!
住之江区、西成区、住吉区で、住吉市民病院問題での「住民説明会」が実施されました。吉村市長が出席したのは、10日の住之江区だけで、市長は「ハイリスク症例に対応する医療機能の充実」などを強調しました。
しかし、2013年に大阪市議会は、住吉市民病院を廃止する議案を可決しましたが、「跡地に住吉市民病院の機能を引き継ぐ民間病院を誘致する」と付帯決議を付けました。吉村市長は、約束を守らなかったことへの謝罪の言葉も反省もなく、住民からは、反発の声が相次いでいました。
住吉市民病院の機能を未来にひきつごう
地域で安心して出産し、子育てができることは住民の願いです。そのためには、住吉市民病院のような福祉的機能を備えた公的病院は絶対に必要です。安心して生み育てられる環境を作っていくことが、地域の活性化と大阪市政の発展にもつながります。大阪市は、住民の意見に真摯に耳を傾けて、早急に入院・出産できる住吉市民病院の機能継承の方策をとるべきです。
お産ができる病院がなくなる!入院している子どもの行き場がなくなる!
【 大阪市労組 第475号-2018年3月27日号より 】
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