ストレスの「本丸」は「仕事の量」 市労組メンタルヘルス学習会に参加して
5月23日にメンタルヘルス学習会に参加しました。医師で大阪社会医学研究所労働衛生コンサルタントの中村さんを講師に迎え、そもそもメンタルヘルスとは何なのか。ストレスとの関係や現在行われているメンタルヘルス対策、ストレスに強くなる方法などを学びました。
ストレスはネガティブなことだけではない
色々なところでストレスのかからない生活をするようにと言われますが、「そもそもストレスが根本的に何か」ということがわかっていなかったため、基本から学ぶことができました。
ストレスとは元々物理学用語で、ネガティブなことだけを言うものではなかったことなどはとても面白いと思いました。そのため、その後の対策等が頭に入りやすかったと思います。
ストレスの正体を細かく分類
職場でストレスの原因となるものについても、とても細かく分類して説明してもらい、「仕事の要求度」「仕事の自由度」「職場の社会的支援」などの説明がありました。例えば、「仕事の要求度」は質的・量的負荷のことで、それが高すぎても低すぎてもいけない。自分の能力ややりたいことに合っていないということになるので、ストレスになります。
ストレスの正体を細かく分類することで、自分が今職場で感じているストレスの正体がわかるようになり、予防にもつながると思いました。
個人で解決できない時こそ組合の出番
メンタルヘルスというと、どうしても悪くなったものをどうよくするのかということを考えがちですが、予防の観点からも考えることはこれから仕事をしていくうえでもとても重要です。
ただし、「仕事の量」というものは、先生の話ではストレスの「本丸」であり、労働者個人では解決できないことが多いということでした。職場の社会的支援が得られないのであれば、そういった時こそ組合の出番なのではないかと思いました。
職場で休職して復帰した人にどのように声を掛けたらよいのか、明らかにメンタル不調を起こしているであろう人にどのように接したらよいかなど、現場で起こっている悩みなどにも答えていただき、とても有意義な学習会でした。
ストレスの「本丸」は「仕事の量」 市労組メンタルヘルス学習会に参加して
【 大阪市労組 第478号-2018年6月27日号より 】
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