厚生労働委員会の傍聴に参加して
5月25日、最低賃金の大幅引き上げを求め、過労死を合法化する「働き方改革法案」反対や安倍改憲NO! 安倍暴走政治ストップの中央行動があり、市労組からも参加しました。人事院前の集会に始まり、国会までのデモ、国会議員への要請など、盛りだくさんの1日でした。
行動に続いて、「過労死ライン」まで働かせることが可能な規定が入っていて問題となっている、「働き方改革関連法案」を議論している厚生労働委員会の傍聴に参加しました。
でたらめな資料のまま、「強行採決」
委員会では、野党委員から資料のでたらめさと数字のおかしさが指摘されていました。大臣は野党委員の質問にまともに答えることができず、審議が度々止まる場面がありました。
野党委員が正しい資料を提出するよう大臣に要請していた時に、議長から審議時間の終了が告げられ、突然採決に入るという暴挙が目の前で起こりました。強行採決です。まともに議論が行われず、間違った資料も訂正されずに、審議を打ち切る暴挙。
私の前には過労死した家族の会の方が、亡くなられた方の遺影を胸にじっとその暴挙を見つめていました。この「改正」では「過労死する人が必ず出る」と、ずっと訴えてきた過労死家族の方々です。
「あたり前」が実現できるように
その方々を前にして、一人の自民党の委員が自民党席に向かって、両手を挙げて立つように指示をしていました。お祭りか運動会かのように笑い顔で、です。遺族の方の悲しみなど、まったく想像できない人なんだろうと怒りがこみ上げてきました。民主主義って何だろうと考えさせられました。みんなが元気で人間らしく生活するという、あたり前のことが実現できるようにしなければなりません。
私たちは過労死を合法化する「働き方改革法案」の廃案をめざして運動をすすめます。
厚生労働委員会の傍聴に参加して
【 大阪市労組 第478号-2018年6月27日号より 】
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