人の不幸で儲けるカジノ賭博は大阪にいらない
大阪府・市は、万博にまぎれて夢洲へのカジノ誘致に乗り出しています。カジノは賭博です。刑法では賭博を禁止していますが、政府はカジノを設置できるように法律を整備しました。そのため、全国各地の自治体でカジノ誘致が計画されています。確実に誰かが犠牲になる、誰かの家庭が破壊されるということが分かっていながらカジノ誘致に自治体が競争しているという異常な事態です。
とんでもないカジノ実施法
政府はギャンブル依存症の対策のため、世界最高水準の規制をカジノ実施法に盛り込んだとしていますが、とんでもない中身です。カジノは24時間営業。週3回の入場規制は、3日3晩も入り浸りが可能です。さらにカジノ事業者には貸金業務を認めています。所持金を使い果たしても「お金を貸しますよ」と甘い勧誘ができます。
アルコール依存症には、治療法や薬が開発されています。しかし、ギャンブル依存症に効く薬は今のところありません。専門医療機関もありません。ギャンブル依存症を増やすことでカジノ事業者に儲けさせることになります。
橋下市長と黒田知事
橋下徹氏は、「ちっちゃいころから勝負を積み重ねて勝負師になれないと世界に勝てない。猥雑なものやエンターテイメントはすべて大阪が引き受ける」と発言し、府民の抗議にさらされました。
一方、元大阪府知事の黒田了一氏は、『わが人生論ノート』に書いています。「私が知事に就任して最初の苦労は春木競馬場の廃止である。私の第一の成果として、公営ギャンブル廃止の公約達成を挙げたい」。
カジノは、地方自治体の申請に基づき国の認定を受けた区域に限って設置できます。議会の承認がなければ誘致できません。大阪万博の理念「いのち輝く未来社会のデザイン」とカジノは相いれません。市労組は、カジノに反対する市民団体とともにカジノ誘致ストップの運動をすすめています。
人の不幸で儲けるカジノ賭博は大阪にいらない
【 大阪市労組 第483号-2018年11月27日号より 】
| 固定リンク
コメント