憲法について考えてみませんか
7月の参議院の選挙で自民党を含む改憲を主張する勢力が多くの議席を獲得し、参議院でも改憲を発議するための2/3を超える議席を獲得しました。政府自民党はこれは国民が改憲を望んでいると言っています。
しかし、国民が国会に求める課題は選挙後の世論調査では「憲法改正の早期実現」について、国民が優先課題と捉えていないことが明らかになっています。
共同通信社の調査では、有権者が参院選の投票で何を最も重視したかの質問で「物価高対策・経済政策」との回答が42.6%と最多。次いで「年金・医療・介護」が12.3%、「子育て・少子化対策」が10.4%と続き、「憲法改正」は5.6%にとどまっています。
また、新聞各社の世論調査で、自民党などが掲げる「憲法改正の早期実現」について、国民が優先課題と捉えていないことが明らかになっています。
憲法は誰が守るもの?
ところで、憲法は誰が守らなければいかないのでしょうか。私たちは大阪市に就職した際に憲法を守ると宣誓書に署名をしたことを覚えていませんか。憲法を守らないといけないのは為政者や権力をもっている人、公務員です。憲法第九十九條に『天皇又は摂政及び國務大臣、國會議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ』とあります。
日本国憲法は第2次世界大戦の反省のもと、権力をもつ人たちが暴走しないように、歯止めをかけるために作られたのが憲法です。天皇がつくった戦前の大日本帝国憲法とは、そこが決定的に違います。
日本国憲法がどう生活に生かされているのか、改憲を望む人は憲法をどう変えようとしているのか、今、考えることが必要です。一緒に考えてみませんか。
憲法について考えてみませんか
【 大阪市労組 第518号-2022年9月号より 】
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