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2023年3月28日 (火)

市労組事務所界隈14 角元 博

今回は組合事務所のある、鶴橋から一駅「玉造」界隈を…。

上方落語に「東の旅」という旅ネタがあります。最初のくだりをガチャガチャと見台を叩きながらリズミカルに喋る。それが落語家の修行の第一段階で、旅のいでたちや途中の描写など、風俗資料としてもなかなか一見の価値があるとおもいます。

お伊勢参りでもしようやないかと、黄道吉日選び、赤いご飯の一つも炊いてもらい、親類や友だち、近所となりへの挨拶を済ませ大勢の者に見送られて安堂寺橋(谷町6丁目~松屋町筋の間)東へ東へととって行きます。

大阪はなれてはや玉造。二軒茶屋と申しまして「桝屋芳兵衛」「鶴屋秀次郎」という二軒の茶屋が(今も碑があり)あります。ここで見送りの連中と酒の一杯も飲んで別れをかわしますと、勿論旅の安全祈願をこめ「玉造稲荷」にも参詣し、あとは二人連れ。中道、本庄、玉津橋。道を深江へととってまいります。

「笠を買うなら深江が名所」という唄があって、名前は深江笠でそのじつは浅い笠をかぶりましてお伊勢さんをめざします。今も深江菅笠を製造販売されていて、大阪市指定文化財にもなっています。

市労組事務所界隈14 角元 博
【 大阪市労組 第523号-2023年3月号より 】

 

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