ギャンブルと黒田革新府政
1971年から8年間、大阪府知事だった黒田了一氏。知事就任前は大阪市立大学教授として憲法を講義していた。大人気で、学生が教室に入りきれないため講堂で講義したという。府職員にたいする知事就任あいさつは、全庁舎に放送された。「府民ともに考え、ともに歩むという姿勢で、憲法を暮らしのすみずみに生かすよう精進してほしい。私の命を待つまでもなく、全体の奉仕者として憲法を尊重擁護し、その理想を地方行政に生かすべく、自主的・自発的な創意を発揮されるよう期待したい」。
第一の成果として公営ギャンブルの廃止
黒田氏は、『わが人生論ノート』に書いています。「私が知事に就任して最初の苦労は春木競馬場の廃止である。競馬関係者の抵抗は必死のすさまじさで、私自身はネクタイを引きちぎられたり、メガネをこなごなに割られたり、身体にアザをいっぱいつくったりしながら、完全廃止に持ち込んだ。私の第一の成果として、公営ギャンブル廃止の公約達成を挙げたい」。
人類と地球への憂い
また黒田氏は、知事選挙で「核戦争の恐怖」と「自然環境の破壊」、さらに「精神の荒廃」にともなう「人間の相互不信」、「連帯性の欠如」にたいする憂いを語った。カジノは24時間・365日営業で、眠らない街をつくってエネルギーを浪費します。地球と人類の危機「地球温暖化」対策に逆行します。ギャンブル依存症を生み出し、「精神の荒廃」をもたらし家族を不幸にします。黒田氏の努力と意志を引き継ぎ、カジノをストップさせましょう。
ギャンブルと黒田革新府政
【 大阪市労組 第523号-2023年3月号より 】
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