市労組事務所界隈15 角元 博
折れた鳥居の柱、壁に残る弾あと
組合事務所から徒歩15分、天王寺区玉造本町の宰相山公園にある三光には、戦災で折れた鳥居の柱が残されています。この神社は、中風封じや、七福神の一つの寿老人で知られた由緒ある神社であるだけではなく、境内にいわゆる「真田の抜け穴」があり、真田幸村の銅像も建てられて、人気を集めています。しかし社殿への石段の上にある鳥居の横に、折れた鳥居の柱が並んで建っているのに気がつく人は少ないようです。
社殿の前の寿老人像の横に石板が設置され、次のような文言が刻まれています。
「遠く生駒金剛の連山を見はらす景勝のこの地に、永くその由緒ある三光神社の御門として誇っていた鳥居も、第二次世界大戦の戦火を被りその片柱のみをとどめた。われわれはこれに世界の平和と国家の安泰を祈願して残すこととする。さらに今般有志が相寄り新たにこの鳥居を奉納し、由緒ある三光の御門とする次第である。昭和47年7月 参考神社奉賛会」とあります。
「二度と戦争を起こさない」という思いをこめて残すことにしました。
残しておいて良かった」と宮司さんはその思いを語っておられます。
市労組事務所界隈15 角元 博
【 大阪市労組 第524号-2023年4月号より 】
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