市労組事務所界隈16 角元 博
組合事務所から徒歩約25分四天王寺さんへ
文楽好きの私がみつけた『人形遣いの碑』
四天王寺の大鳥居から入り、布袋堂の奥「浄瑠璃(義太夫節)界先師石塔群」を右手に見て、墓地の奥へと進むと「人形遣いの碑」があります。人形遣いの祖とされる「菅原道真」を祀る「菅原道真堂」の前に建てられています。この碑は、人形遣いの技術を伝えた「菅原道真」を讃えるために建てられたもので、その技術が伝わったことを示すものです。
由緒書を引用させていただきます。
この五輪塔は、人形浄瑠璃文楽の多くの人形遣いの系譜、及び墓の所在が、太夫や三味線弾きと違い不明なのを遺憾におもった、昭和を代表する名人遣い、二代桐竹紋十郎の発願により、師匠である三代吉田文五郎とともに、建立したものである。
建碑の費用は阿部信行氏(第三十六代内閣総理大臣)の意見に従い、興行によってこれを捻出し、昭和十五年(1940年)に「浄瑠璃界先師の石塔群」のある四天王寺に建てられた。
塔中には、初代桐竹紋十郎の手になる「人形系譜」を五代吉田兵吉が再調したものを、乾・坤二巻の巻物に作製したものが追善巻子として納められた。
乾の巻には故人を、坤の巻には現存者を記し、現存者は朱記して、死去につれて墨書とするようにしてあるという。
現在、この石碑は人形浄瑠璃文楽座因講が管理しています。
2013人形浄瑠璃文楽座因講
市労組事務所界隈16 角元 博
【 大阪市労組 第525号-2023年5月号より 】
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