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2024年1月26日 (金)

あまりにも危険な万博会場

万博会場の夢洲は、軟弱地盤と汚染土壌を抱え、アクセスも夢舞大橋と咲洲トンネルの2つのルートしかありません。台風や地震時にトンネルは水没し、橋は通れなくなり孤立状態になってしまいます。地震のときには液状化の可能性もあります。

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来場者数1日16万人
上下水道1日8万人分

先日の能登半島地震では、トイレの問題が深刻となり、上下水道の復旧が大きな課題となりました。半年間の万博に2850万人の来場者を見込んでいます。来場者は1日平均約16万人。ところが港湾局の資料では上水は1日約8万人分、下水も1日約8万人分を整備する計画です。これでは平時であっても水の量が足りません。ましてや震災時にどうなるか。想像を絶します。

また、夢洲には避難所となる学校や体育館、公共施設もありません。たとえ空路で支援物資が現地に届いたとしても、地域防災計画もない、防災無線もない地域で被災者にうまく対応できるでしょうか。

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強引な市町村合併が災害対策を困難に

石川県は1999年には41市町村ありました。現在は19市町村になりました。広域合併や民間委託、職員削減が防災に弱い地域を生み出しています。学校の統廃合も行われました。そのしわ寄せを最後に受けるのは地域の住民です。命を守るための防災対策を考え直す時です。

万博は中止し被災地に

能登半島地震に政府は予備費から47億円の支出を表明しました。一方で政府は万博費用の全体像を発表しました。会場建設費など万博に直接資する国費負担が1647億円。会場へのアクセス向上など、会場に直接関係するインフラ整備に8390億円です。万博は中止し、お金も資材も人材も被災地の復興に回すべきです。それが万博のかかげるテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿うものではなしでしょうか。

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あまりにも危険な万博会場
【 大阪市労組 第532号-2024年1月号より 】

 

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