保育所サービス残業是正させる…3年遡及して超過勤務手当支給を表明させる
保育所の開所時間が7時30分 保育士の出勤時間も7時30分 4月より改善させる
開所時間と出勤時間が一緒ということは、朝7時30分に出勤して保育所の門を開けたらすぐに子ども達を受け入れられる?いいえ、子ども達を受け入れるには保育所の門を開けるだけではなく、保育士は仕事着に着替えて、保育室も開錠して、色んな保育環境を整え、コドモン(登所しているかなどを管理するアプリ)の設置等などを行い、安全を確認してから、やっと子ども達と保護者を受け入れることができます。だから保育士は7時30分よりもかなり早く出勤して準備を行う必要があります。
この事に関して、市労組・福祉保育支部は、出勤時間である7時30分より早く業務をするために出勤している実態があることを認め、朝の超勤をきちんと認めるか、7時30分より前の勤務区分を新たに作るべきと、長年こども青少年局に言い続けてきました。しかし、子ども青少年局は7時30分の勤務開始時間の中で対処することとしてきたと説明しました。市労組は受入準備のために勤務開始時間より前に出勤している実態を無視するもので、明らかに労基法違反であることを指摘し、何年にもわたって子ども青少年局や総務局に是正を求めてきました。
おかしいことはおかしい!
やっとこの令和6年4月から早出の勤務区分が新しく設置されることになり、7時30分の出勤の人が、自主的に早く来るのではなく、新たな勤務区分で出勤する職員が7時30分よりも早く来ることにより、朝の開所に向けての受け入れ態勢を行うことができるようになりました。
子ども青少年局は令和6年4月から新たな早出区分が設定することを提案するとともにこれまでの朝の超過勤務手当について3年遡及して支払うことを表明しました。7時30分の勤務開始時間の中で対処することとしてきたと言いながら3年遡及を表明したことは市労組が指摘した労基法違反であることを認めたことに他なりません。今回、ようやく保育所における朝のサービス残業が解決に向け動き出しましたが、朝超勤の認定方法に問題があることや、早出時間を繰り上げることにより夕方の体制が厳しくなるため要員の配置が必要であることなど、市労組福祉保育支部は引き続き改善を求めていきます。
他の職場でも改善を
このような問題は、他の職場でも多く見られます。例えば区役所などは通常の勤務は9時~17時30分ですが、区役所開所時間は9時で閉所時間は17時30分です。窓口などの勤務の人は端末の立ち上げなどに準備が必要なため、9時より前には受け入れ準備を整えなければならず、9時に出勤していては間に合わないため、自主的に早く来ざるを得ません。また、閉所時間と退勤時間が同時間のため、窓口を閉鎖した後も残務整理などですぐに退勤できる状態ではありません。大阪市ではこのような事が常態化していますが、他の政令指定都市などでは、窓口開所時間と勤務時間が違うところも多く、大阪市も改善が求められます。
これからも市労組は、職場の問題を取り上げ、現場の声をあげ、要求実現を目指して頑張っていきます。一緒に声をあげていきましょう!
保育所サービス残業是正させる…3年遡及して超過勤務手当支給を表明させる
【 大阪市労組 第535号-2024年4月号より 】
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