2007年9月20日 (木)

人情あふれる、ぬくもりのある大阪市政をつくります ~市労組定期大会で姫野さんが市長選の決意表明~

S_3  今秋の選挙は、市民施策切捨ての市政を続けるのか、それとも生活にあえぐ市民と不況になやむ中小企業者を支援する市政に転換するのか、21世紀の大阪市のあり方を決めるたいへん重要な選挙であります。

 先の参議院選挙では、自民・公明与党に厳しい審判が下されました。これは「構造改革」路線による貧困と格差の拡大や、過去の侵略戦争の正当化など、悪政を加速させてきたことにたいする審判にほかなりません。

 ひるがえって大阪市を見ますと、関市長は保育所や学校給食の民間委託などの市民施策の切捨てをすすめるとともに、昨年5月には、児童館とトモノス(勤労青少年ホーム)の設置条例を廃止しました。また国民保険料や市民税の減免制度拡充の市民要望に応えず、それどころか、逆に国保料の値上げをはじめ、市民税や国保料の差し押さえなど滞納者への制裁を強めています。

まさに国民が「ノー」の審判を下した弱者の切捨ての「改革」と同様の内容ではないでしょうか。私は困った人を見捨てない、人情あふれるぬくもりのある市政の実現に、全力で奮闘する決意です。


人情あふれる、ぬくもりのある大阪市政をつくります ~市労組定期大会で姫野さんが市長選の決意表明~
【 大阪市労組 第358号-2007年9月20日号より 】

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2006年5月15日 (月)

5・3憲法記念日のつどい(5月3日・大阪産業創造館)

Kenpou_3   憲法記念日の5月3日、大阪憲法会議主催の「5・3憲法記念日のつどい」が大阪産業創造館で開かれ、会場からあふれるほどの500名が参加し平和への思いを深めあいました。

 集会では、日本国際法律家協会の新倉修会長が「世界から見た9条」と題した講演を行いました。新倉さんは、9条を知ったフランスとスイスの人たちから「9条こそ、世界平和の太陽」と大きな反響をひきおこしていると紹介。ニューヨークでの35万人の反戦デモやイラク帰還兵たちの告白など、世界では平和へのうねりが大きくなっている。日本の9条改憲の動きをフランスでは「制度としての平和主義の終焉」だと報じていることも紹介し、国連憲章第26条の軍縮義務を活用した運動を展開する道も示しました。

Kenpou_2_1  その後、「5・3大阪憲法集会実行委員会」や「九条の会・おおさか」からのあいさつや大阪自治労連婦人部の梅本千代子さん(市労組)が、ジャンボ紙芝居などのとりくみを報告したのち、府民へのアピールを採択しました。集会後参加者らは、GWでにぎわうミナミの街を、「今日は憲法の誕生日です」「憲法9条を守りましょう」と通行人によびかけながら練り歩きました。


5・3憲法記念日のつどい(5月3日・大阪産業創造館)
【 大阪市労組 第338号-2006年5月1・15日合併号より 】

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2006年4月28日 (金)

メンタルヘルスのとりくみの強化を

 市労組では、弘済院の公務災害申請でお世話になっている、耳原病院の精神科医東崎先生を迎えて「メンタルヘルスのとりくみ」についての学習会を開きました。

精神疾患、特にうつ病とはどういうものか。そして職場復帰をする為に労働組合や職場ではどう支援していったらいいのかという事を中心にお話しをいただきました。

 参加者からは職場の実態や具体例をあげ、「職場で支援しているがゆきづまっている」「保育の仕事はエネルギーがいる。こんなにエネルギーが切れた状態で仕事をしていていいのか」などの質問がでました。

 先生からは、「支援は複数で広く浅くがポイント」「うつの人はどこかで『助けてくれ』と思っている。まずは肩に手をかけ、病院に行くよう声かけをしてみては」「保育などでは子どもにまちがいを起したらたいへん。上司の責任で休職をすすめる事も大事」「本当になまけ者の人などいない。本人がいちばんつらい思いをしているのだから、みんなでメンタルの事を学習し、応援した方が良い。支援する方の団結がいる」「50歳を過ぎての転勤はメンタルに良くない」などの助言をいただきました。

また先生は、「うつは悪いものではない。良いものなのだ」「自分はこうあらねばならない」と決めつけるのではなく、「自分の為にも、家族の為にも生き方を振り返り見つめるいい機会になるのではないか」「うつになって良かったと思えるぐらい人生にゆとりを持つこと」と話されました。


メンタルヘルスのとりくみの強化を
【 大阪市労組 第337号-2006年4月20日号より 】

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2006年4月10日 (月)

平和を守り「戦争をしない」未来を子どもたちや孫に 「九条の会おおさか」1周年記念講演会に2000人

9jyo_1 昨年5月、藤本義一さん(作家)、桂米朝さん(落語家)、宮本憲一さん(大阪市大名誉教授)、森南海子さん(デザイナー)など14人の著名文化人の呼びかけで、「憲法9条を変えさせてはいけない」「憲法9条を守ろう」の一点で発足した「九条の会おおさか」。

その発足1周年記念講演会が、4月1日に西区の国際会議場でひらかれました、講演会には会場いっぱいの2000人がつめかけ、舞台と参加者が一体となって、「平和憲法を守り、戦争をしない未来を子や孫たちに」の思いを強くいっそう強くしました。

>> どうすれば幸せに生きていけるか―その基本が憲法9条

>> 9条を変えさせないために声をあげる、今ががんばりどき


平和を守り「戦争をしない」未来を子どもたちや孫に「九条の会おおさか」1周年記念講演会に2000人
【 大阪市労組 第336号-2006年4月1日号より 】

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どうすれば幸せに生きていけるか―その基本が憲法9条

主催者あいさつに立った呼びかけ人のひとり、直木孝次郎(大阪市大名誉教授)さんは「戦後の日本国憲法は、基本的人権、主権在民、平和主義(戦争放棄)の三つが大原則。中でも戦争を謳った憲法9条は要。これを崩させてはいけない」と強調しました。

9条への思いを語るリレートークでは、

「音楽9条の会をつくった。独自のファンファーレを作曲し、コンサートで訴え、賛同者は2000人を超えた。正しいことは何もしないでも広がるというものではなく、自ら広げる努力をしないと広がらない」(日下部吉彦さん・音楽家)、

「世界の子どもたちに、9条があるから、60年間日本は戦争をしなかったこと。これからの20年、30年も同じように戦争する国にしないために9条を変えてはいけないと訴えている。9条の改憲をマスコミがまともにとりあげない。反対の声を圧倒的に広げるとマスコミも無視できなくなる。もっと騒ぐこと」(古野喜政さん・ジャーナリスト)

と9条の会を広げようと訴え、宗教界からは

「9条はきわめて宗教的。釈迦の教えは『殺してはいけない』ことだ。『正しくモノを見る』ことも釈迦の教えにある」(清史彦さん・瑞光寺住職)、

「9条を守るか、9条を手離すかはこれからの日本にとってたいへんな違いになる。個人個人がしっかりと意思を示していくことが大切になる」(松浦悟郎さん・日本カトリック正義と平和協議会)、

と宗教と9条が矛盾しないことを強調しました。

続いて舞台に登場した風刺コント「他言無用プロジェクト」は、最近の政治・社会問題をコントにして会場を大いに沸かせました。また、音楽グループ「ザ・ファンク」や「音楽9条の会」のメンバーがミニ演奏会で楽しませてくれました。

Ootani 最後に登場した呼びかけ人のジャーナリスト、大谷昭宏さんは、政府による最近の、国民の自由と民主主義を規制する動きに警鐘を鳴らし、

「日本の憲法は、人間がどう生きていくのがいいのかを示している。どうすれば人間は幸せになれるのかを書いている。その基本が9条だ。この憲法を変えてはいけない。変えさせないために声をあげよう」

と参加者に呼びかけました。


どうすれば幸せに生きていけるか―その基本が憲法9条
【 大阪市労組 第336号-2006年4月1日号より 】

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9条を変えさせないために声をあげる、今ががんばりどき

ジャーナリスト 大谷昭宏さん(講演より)

全国で4000を超え、大阪で400以上の「9条の会」ができた。
「ちょっとやそっとで、9条を変えさせてたまるものか」の思いがある。

今ちょうどサクラの季節、「三日見ぬ間のサクラかな」「三日見ぬ間にサクラかな」の二通りの文句あるが、「の」と「に」で大きな違い。9条に置き換えると、知らない間に気がつけば9条が変えられてしまっていた、ではすまされない。

いい憲法があってよかったと思える世の中に。あのとき、われわれが踏ん張ったから今の平和があると、後の世にいえるようにいまがんばりどき。

政府は「共謀罪」というひどいものをつくろうとしている。たいへんひどい悪法だ。これまでの、人間の行為に対して罰するものと違って、共謀罪はこれまで侵さなかった、人間の思考や言動の領域に踏み込んだもので恐ろしい。広島の原爆慰霊碑に「二度と過ちは繰り返しません」との碑文が刻まれている。「過ちを犯したのは原爆を投下したアメリカであって、この碑文はおかしい」という人たちがいる。

日本の軍国主義のもとで戦争が拡大し、多くの人が犠牲となり、その延長に原爆の投下がある。戦争への道に進んだ過ちを犯さないという意味で、9条を変えていまその道にまた踏み込んでいく可能性があることに、人間としてそれでいいのかと問いなおされている。

日の丸・君が代とともに、愛国心を声高に強調する人たちがいる。ことさら愛国心といわなくても、先日のワールド・ベースボール・クラッシックで日本が優勝した。よかったとみんなで拍手する、それでいいじゃないかと思う。いまの愛国心を強調する流れは「国家的ストーカー法」のようなもの。見ず知らずのおじさんが若い女性に「あなたが好きだからあなたも私を愛しなさい」と追いかけ回してしつこく迫るようなもの。愛さなかったら捕まえるぞというもの。

日本の憲法は、人間がどう生きていくのがいいのかを示している。どうすれば人間は幸せになれるのかを書いている。その基本が9条だ。この憲法を変えてはいけない。変えさせないために声をあげよう。


9条を変えさせないために声をあげる、今ががんばりどき
【 大阪市労組 第336号-2006年4月1日号より 】

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