2024年8月22日 (木)

私たちは、戦争しない国、核のない世界を望みます

1945年8月6日広島に、8月9日長崎に原子爆弾が投下されて79年目の8月を迎えました。いま、世界では終わりのみえない戦争が続いています。ロシアによるウクライナ侵略、そしてイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区での軍事侵攻が続いています。

平和の祭典、オリンピックの最中にも、パレスチナ・ガザでは無差別の空爆が続いていました。病院や学校、住民の避難場所をも空爆するイスラエルの行為は、国際人道法に違反するジェノサイド(集団虐殺)です。終わりの見えない戦争のなか、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナに「核兵器使用も辞さない」と公言しています。アメリカではガザ地区への核兵器使用を促す上院議員もいます。戦争で核兵器が使われる危険性が現実のものとなっています。

2021年1月に発行した「核兵器禁止条約」は、署名93か国・批准70か国と着実に参加国が増えています。日本政府はアメリカの顔色をうかがい、まだこの条約に参加していません。日本国内では条約への参加を求める意見書採択が全国の自治体で進められ、4割近くに達しています。唯一の戦争被爆国である日本が条約に参加すれば、核のない世界実現への大きな一歩となります。日本政府に核兵器禁止条約への参加を求めましょう。

私たちは、戦争しない国、核のない世界を望みます
【 大阪市労組 第539号-2024年8月号より 】

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2020年8月26日 (水)

核禁止条約の発効まであと6か国 それなのに…唯一の被爆国である日本の批准はまだ

広島市に原爆が投下されてから75年後の8月6日、アフリカのナイジェリア、欧州のアイルランド、南太平洋のニウエの3か国が9日にはカリブ海の島国、セントクリストファー・ネービスの1カ国が核兵器禁止条約の批准書を国連に寄託しました。

核禁止条約は、正式には、「核兵器の開発、実験、製造、備蓄、使用及び威嚇としての使用の禁止並びにその廃絶に関する条約」といい、2017年7月に採択されました。50か国が批准すると90日後に発効されることになっています。その批准国が現在44か国まで達し、発効に必要な50か国まで残り6か国とカウントダウンに入りました。

世界ではこのように「核兵器のない世界」に向けて、大きく進んでいるにもかかわらず、安倍首相は広島・長崎の被爆75周年の今年の平和式典のあいさつで核兵器禁止条約については一切触れませんでした。日本政府は核保有国がよりどころとする「核抑止力」論にしがみついているのです。

条約に7割が「参加すべき」と答えている最新の世論調査結果や、参加を求める被爆者や被爆地市長の声にも背を向けています。ナイジェリアのイテボジェ国連次席大使が強調されたように、「各国政府は貴重な予算を核兵器に投じるのでなく人間の健康と福祉に振り向けるべき」時ではないでしょうか。

核兵器禁止条約の発効に向けて日本政府に参加を求める声を大きく広げていきましょう。

核禁止条約の発効まであと6か国 それなのに…唯一の被爆国である日本の批准はまだ
【 大阪市労組 第502号-2020年8月26日号より 】

 

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2017年12月25日 (月)

憲法ミニ学習 No.2

1、安倍さんが実施しようとしている9条改憲って?

 自民党改憲草案は9条2項を削除し、戦力としての「国防軍」を憲法に位置づけるとしています。しかし、国民の強い批判があるので、1項「戦争の放棄」、2項「戦力の不保持」「交戦権の否認」はそのままで、自衛隊を書き込むだけ。何も変わらない」と国民をごまかそうとしています。

2、自衛隊を憲法に明記したら、何が変わるの?

 憲法や法律は、後で書き加えられた項目が優先します。9条の1項と2項は空文化されてしまいます。今まで日本は9条があることで、自衛隊を戦闘地域への派兵や武力行使を制限する大きな防波堤になってきました。しかし、9条の制約から解放し、アメリカとともに海外で「戦争できる国」の完成をめざして9条を改憲しようとしているのです。

3、でも北朝鮮が攻めてきたらどうするの?

 北朝鮮の国連安保理決議違反の弾道ミサイルや核開発は断じて許せません。軍事的圧力を強め、軍事力による「抑止力」では、緊張を高めるだけです。いったん戦争が起きてしまえば、大惨事になることは世界の認識です。対話による外交こそが解決の道です。9条を持っている日本こそが対話による解決を呼びかける先頭に立つことが出来ます。

4、9条改憲と私たちのくらしはどうかかわっているの?

 日本がひとたび正式な軍隊を持てば、国防のためという名目で、軍事費と国民の協力義務は拡大の一途をたどることになります。当然、年金、医療、少子化対策、地方の活性化、災害対策等にお金を回す余裕が、今以上になくなります。

憲法ミニ学習 No.2

【 大阪市労組 第472号-2017年12月25日号より 】

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2017年11月27日 (月)

9条改憲NO!戦争アカン!11・3おおさか総がかり集会

 11月3日、日本国憲法公布70周年の日、全国各地で安倍政権による憲法改悪に反対する集会やとりくみが行われました。国会周辺では全国から4万人の人が集まり、「安倍9条改憲反対」の声をあげました。
 大阪でも中之島公園に2万人が集まり、「戦争アカン」「憲法9条変えるな」の声をあげました。集会終了後は3コースに分かれてパレードを行いました。

市労組「憲法クイズ」で楽しく学習

 市労組は、集会前に芝生に集まり、憲法クイズで、「憲法学習」を行いました。知っているようで、意外と知らない憲法。改めて憲法をもっと知って、生活に生かしていこうと参加者の感想でした。

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2016年12月21日 (水)

12月10日 沖縄に基地はいらない 大阪総がかり行動 4000人が扇町公園に集う

 大阪総がかり行動実行委員会は、10日午後「オール沖縄の民意を尊重し、辺野古と高江への基地の押しつけは許さない」と4000人の参加で集会が開催されました。

 「野党と市民の共同で『戦争する国づくり』と沖縄への基地の押しつけを進める安倍政権の暴走にストップをかけよう」と訴えました。集会後は中崎町と市役所まで2か所に分かれてデモ行進をしました。

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12月10日 沖縄に基地はいらない 大阪総がかり行動 4000人が扇町公園に集う

【 大阪市労組 第460号-2016年12月21日号より 】

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2016年8月25日 (木)

2016原水爆禁止世界大会に参加して 角元 博

2016082502 広島と長崎に原爆が投下されてから71年が経ちました。世界には、今なお1万6千発を超える核兵器が存在し、71年前から核兵器は人類の生存への脅威であり続けています。核兵器は直ちに全面的に禁止し、廃絶されなければなりません。

 「原水爆禁止世界大会2016広島」に「此花区役所・川本正一」「旭区役所・角元 博」の2名(いま巷で噂の社会風刺漫才でお馴染みの「KKコンビ」)で参加してきました。

被爆者の話に直に触れる

 8月4日の第1日目は開会総会に4500名が、全国各地から、そして海外からも多数参加され、大勢の発言があり、核兵器廃絶に向けた取り組みが紹介されました。

 2日目は、二人で動く分科会に参加しました。平均年齢80歳こえるなか「ふたたび核兵器の犠牲者をつくらない」という被爆者の平和への思いが聞ける有意義な分科会でした。午前中、波田保子さんから被爆体験証言、広島原水協の高橋さんから被爆の実相学習「戦後・被爆71年、いま、ヒロシマは」と題してお話があり、若い世代へと継承が不可欠であることを実感しました。

 昼からは、平和公園での碑めぐりでは、説明を聞くたびに涙があふれてくる内容でした。

 最終日は、閉会大会で、1日目同様、大勢の発言があり、なかでも「佐々木貞子さん」の甥でミュージシャンの「佐々木祐磁さん」が歌う「祈り」は素晴らしい歌声でした。

2016原水爆禁止世界大会に参加して

【 大阪市労組 第456号-2016年8月25日号より 】

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2015年9月28日 (月)

原水爆禁止2015年世界大会 長崎大会に参加して

 2015092804被爆70年の節目の年に、「ヒロシマ・ナガサキを繰り返してはならない」との願いを込めてみんなが折った"千羽鶴"を持ち、原水爆禁止2015年世界大会が開催された被爆地ナガサキに向かいました。

一日目(8/7)は、長崎のつどいに参加

 主催者を代表して富田宏治さんが「今年ニューヨークに届けた630万筆の署名の力は凄い。世界は、核兵器のない公平な世界をつくろう!という流れになってきている。70年前の原点(不戦の誓い)、核兵器は人類と共存できないという世論をもっとつくっていこう」との話に、勇気が湧きました。

 被爆者の谷口すみてるさん(当時16歳)は、郵便配達の途中で被爆し、左手は肩から皮膚が垂れ下がり背中は焼けただれ、3日目に救助されました。3年7ヵ月の病院生活のうち1年9ヵ月はうつ伏せで、胸は床擦れでえぐり取ったようになり、肋骨から心臓が動いているのが見えたこと、その後は国の援護のないまま12年間放置され、1956年に被爆者の組織を立ち上げることが出来たと話されました。

「命ある限り被爆者の実相を訴え続けます」という被爆者の生の声を聴き、本当に目頭が熱くなりました。たくさんの海外代表が参加する世界大会、その声は確実に世界中に広がっています。

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2015年8月27日 (木)

本当に止める!全国に広がる戦争法案は違反の声

 戦争法案阻止のたたかいが正念場を迎え、「戦争法案を廃案に!」と空前の運動が広がっています。特に若者が自らの言葉で、「戦争はしたくない」と声をあげています。また参院平和安全法制特別委員会での審議で、安全保障関連法案の成立を前提とした防衛省制服組による内部資料作成の問題についても『制服組に丸投げだ。自衛隊の暴走以外の何物でもない』との批判に、安倍首相は『問題があるとは全く考えていない』と開きなおり、全国の憲法学者60人余りが「重大な問題だ」と国会に厳正な対応を求める声明を発表しています。

 国会での審議が進むにつれ、戦争法案の違憲性や危険な中身が鮮明になっています。廃案にするしかありません。

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原水爆禁止2015世界大会in長崎に参加して

 今年、私ははじめて被爆地を訪れました。少し前までは、太平洋戦争について知りたいとか、学びたいという思いはなく、幼少期に学校などで漠然と得た「とにかく怖い」というイメージからか、むしろ避けて通ってきたように思います。

しかし大人になり、子の親となっていく中でこのまま避けていていいのだろうかと考え始めた頃から、組合活動を通じて少しずつ知る機会が増えていきました。特に自民党が改憲草案を出してからは、青年部で戦争体験者の話を聞くつどいを開いたり、自分なりに憲法について調べてみたりということもするようになりました。

そんな中、原水爆禁止世界大会に参加したいという思いを持ち、70年の節目である今年、ついに市労組の代表として参加させていただくことになりました。

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原爆の恐ろしさが実感となる

 3日間とても濃い日々を過ごさせてもらいましたが、中でも2日目に参加した被爆遺構めぐりが私にとっては印象深く残っています。案内していただいた地元のボランティアの方や被爆者の方のお話は心に響きました。

爆心地公園で座っている私たちに『貴方達のそのお尻の下に、沢山の人や家が埋まっているんです。』と言われた時に、今まで私の中で漠然としていた原爆の恐ろしさに現実味が湧いてきました。爆心地から500mの位置にある小学校では被曝当時の校舎の一部や、木々、防空壕などが残されており、『ココが被爆地なんだ』と実感させてくれました。

原爆資料館では、亡くなった妹を背中に背負う『焼き場に立つ少年』の写真をみて、涙が溢れそうになりました…。全ての体験を通じて、こんな思いはもう二度と、誰にもさせてはならないという思いを強くいだきました。その地を訪れるということがこんなにも自分に多くの物を与えてくれるという事を改めて感じました。

20150805次の世代に繋いでいきたい

閉会集会の中では、これからの活動を若い世代に繋いでいかなければならないという発言も多く、この三日間で得たものを自分も次に繋いでいけるようこれからも意識を高く持って、色々な経験を積んでいきたいと思いました。

こんな機会を与えてくださった皆さんに感謝します。この先の人生に大きな影響を与える経験でした。ありがとうございました。(吉田尚悟)

原水爆禁止2015世界大会in長崎に参加して

【 大阪市労組 第446号-2015年8月27日号より 】

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2015年7月28日 (火)

人が人でなくなる「戦争」に、二度と自治体職員は協力しない!元大阪市職員 治部康利さん(94歳)に戦争体験を聞く

自治体職員も工兵として徴用

 1938年(昭13)に「国家総動員法」ができ、戦争のために国が人も物も、お金も思うように動かせるようになりました。18歳で大阪市に建築技術者として就職した私も、翌年に軍の施設の設計や工事監督のために徴用されました。兵隊検査を受けて「工兵」としての兵種を宣告され、年明けには入隊することが決まっていました。その年の暮れに太平洋戦争開戦のラジオ放送を聞き、「いよいよアカンなー」「命定まれりやなー」と思いました。その当時は「お上の言うことは正しい」と教育が身にしみていて、時の政治を批判するということは当時は頭に浮かびませんでした。

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